
体と心にこたえた寒い冬も終わり、湘南エリアも春を通り越してすでに初夏の兆しですが、
キウイの蕾がどんどん出てきています。
というわけで小田原にあるキウイ畑の摘蕾作業を始めました。
摘蕾と書くと難しいですが、要するに不要な蕾を落としていきます。
主に蕾が三又になっている物を一つにしていくのと、
黒い毛虫が食べてしまった蕾や、奇形果の蕾を落としていきます。
この後に始まる受粉作業の負担を少しでも軽くするのに重要な作業です。
この作業の時に冬に行っていた剪定の結果が分かるので地道な細かい作業ですが、
じっくりと蕾の出方を観察しながら行っています。
畑によっては思っていたより蕾がついていなかったり、
これは狙っていた剪定が成功した!!という畑があったり、
木を観察するのはとても面白いのですが、、、
キウイの栽培にはつきものなかいよう病という病気で枝枯れも発生しています。
かいよう病の菌は木の中に潜んでいて、暖かくなると活動を開始し始め、
冬の剪定の時には何でもなかった枝を枯らしてしまいます。
枯れてしまった枝、枯れそうな枝を除去するのですが、
本来ならそこに枝がある分、収穫量も減るし棚が空いてしまいます。
無農薬栽培には大敵なのです。
ハサミとのこぎりを消毒して少しでも広がらないようにしたいものですが、
今後もさらに枯れてくる枝が出てくるので頭が痛いです。
ちなみにこのかいよう病はキウイのみで人間には影響がないので
安心してキウイを召し上がってください。
先日植えたキウイの苗木も新梢が出てきました。
どんどん育って欲しいものですが、
これももしかいよう病にかかるとその分切らなければいけません。
1〜2年分、将来発病してしまったらそれ以上の時間が一瞬で無駄になります。
頑張ってくれ〜!!